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ポルセキ新聞タルガ万歳その350.哀愁のばんざ～い、なしよ

更新日: 2016年10月19日

【関】“らしさ”を出せました！

　野球なんかのヒーローインタビューで、お立ち台に上ったその日のヒーローが答えていたりしますよね。自分らしさを発揮してヒーローになったゼ、と。
　この場合の“らしさ”は「出す」もので、明らかにポジティブな響きがあります。
　一方――。

　“らしさ”を出しちゃいました！

　この場合、なんかヤラかしたんだろうな、と聴こえます。
　きっと、いっつもなんかヤラかす人なんだろうな、と想像できます。

　できれば“らしさ”は出すようにしたい。
　“らしさ”を出しちゃうのは避けたい。

　しかし、このたびワタクシ、“らしさ”を出しちゃいました。

　あれは、WIN’S星が丘の箱根ツーリング当日。新東名の岡崎SAに朝6時半までには着いていなくてはならないため、その日目覚ましをセットしたのは朝4時半。雨のそぼ降る音で実際は4時半のずいぶん前には起きていたものの、もぞもぞと4時半まで布団の人となっておりました。

　4時半。ピピピピ♪　という目覚ましの音とともに意を決して布団から這い出し、出立の準備。ガレージに向かいタルガのエンジンをスタートしました。

　ドドドドドド！　と快調なアイドリング。
　イイ感じ。
　ガレージを出て、朝飯を買うためコンビニまで。道中、低回転からシュワーン！　と綺麗に回る回る。ああ、気持ちエ。雨ザーザーですけど、心は日本晴れだわね。ポン！（鼓を打つ音）
　おにぎりを買い、車内でモグモグ食べながらゴキゲンに高速道路の入り口を目指します。
　しばらく走行。

　お!?　おお!?
　なんか今、信号からの発進でヤな感じが出なかったか!?
　気のせいだよな!?　

　さらに走ると、発進時に明らかなブブブブとくすぶった吹け上がり。
　こ…これは……。

　Nooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo～～～ォォォッッッッ!!!!!!

　直ってェへん。直っとりません。
　このまま箱根はアカン。

　この日のために、エンジン不調を直そうとしたんだけど叶わず。
　大事なときにこうなってしまうのがワタシの運命。つい“らしさ”を出しちゃいましたね。綺麗見事に。

　ということでブブブブ言わせながら急きょ引き返し、家族用の国産車で箱根に向かいました。
　出遅れたことで、参加者のみなさんとは箱根の最終待ち合わせ場所で辛うじて合流できた有様で、我ながらなにやっとんじゃい、と思っとります。みなさんと合流したワタシの背中には哀愁が満ち満ちていたことでしょう。

　タルガ、直さなきゃな。

　翌日フラット6ガレージに確認したところ、とりあえずはプラグコードのロック機構に問題があるか（この場合、プラグコード交換）、コンピューターの接触不良、コード類の接触不良ぐらいがアヤシイな、と。いずれにしても、症状が出たときに持ってきてネ、ということでした。

　早く、ばんざ～い！したいよ。