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ポルセキ新聞タルガ万歳その183.我、御宝発見セリ

更新日: 2010年10月09日

【関】掃除って大事ですね。
　って、いきなりナンだ、と思うでしょうが、それはともかく。

　今年の殺人太陽光線もすっかり和らいだ今日この頃、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。振り返れば、いくら暑いのが大好きなワタシといえども、今年のように狂ったように暑いとタルガに乗るのがヒジョ～にツラかったもんです。身体がツライのはまだいいとしても、渋滞にでもハマった日にゃ油温がジリジリと上がってきて、デリケートな心臓にもとってもツライかったんです。ドキドキ。

　しかし、昨今のようなちょうどいい陽気になってくると、積極的かつ強引にでもタルガに乗ってあちこちにドライブに行きたくなってくるわけで。ところがですね、脳裏の隅の隅、奥の奥の端っこの方にごくごく小さなナノレベルの不安が。いや、1年365日の内364日と23時間59分59秒は綺麗さっぱり忘れているんですけど、年間1秒だけよぎる極微量の不安。これはなんだ？

　その不安の正体を探るべく、ワタシはタルガをあらためて見直すことにしました。

　クラッチか？　いや、これは365日不安だもんね。
　では、クーラー？　うんにゃ、それは効かなくてもいいし。
　バッテリー上がり？　アホんだら、もう数年前に完治しておるわい。
　オイル漏れ？　だから漏れとらんちゅってんの！
　じゃ、装備品か？　ええと、純正工具よ～し。純正ジャッキよ～し。スペースセーバースペアタイヤよ～し。スペースセーバータイヤを膨らますポンプな～し。ほ？

　そうじゃん！　ワタシのタルガには、スペースセーバータイヤを膨らますポンプがないじゃんか。ってことは、タイヤがパンクしたとしてもスペースセーバータイヤは使えんってことで。これは、ショーガクセーでも分かる理屈です。ううむ、タルガを買って7年超の期間、純正ジャッキとスペースセーバータイヤは単なる重りとして乗っていただけだったんですね。悲し。それを最初から知っていたワタシの脳みそは、タイヤがパンクしたときどうすんべ、という微かな不安を脳裏の隅の隅、奥の奥の端っこの方にずっと生息させておったというわけですな。な～るほど、答えが見つかってよかったよかった。ビールでも飲んで乾杯しようゼ！　って、そのままじゃダメじゃん。

　そんなある日。掃除って大事ですね、をモ～レツに痛感させるデキゴトが起こったのです。掃除っつってもポルシェの掃除じゃなくて、編集部の倉庫の掃除ね。

　その日、うず高くそびえて頂上なんか霞んじゃっている倉庫の粗大ごみを速やかに一掃セヨ、という指令が我が社の大本営総本部、社長から発せられました。編集部の粗大ごみ掃討作戦。

　汗だくになって捨ててイイもの捨てちゃダメなものを数時間かけて仕分けしていると、粗大ごみ下層部のドヤ街みたいなところから埃にまみれた小汚ねェ袋が出てきました。なんだコレ？　倉庫中に舞い上がった埃にケホケホ言いながら中を見てみると、そこにはプチプチ君に包まれた物体が。取り出した包みの中には、スペースセーバータイヤのポンプ殿がチョコンと鎮座しておりました。我、御宝発見セリ。

　厳正なる軍法会議、いや編集部会議の結果、目下、編集部でこれを必要とする者はワタシしかいないということで、僭越ながら不肖ワタクシのタルガに配属されることになった、というわけであります！

　掃除って大事ですね。

追伸
この編集部の粗大ごみ掃討作戦で出てきたお宝を、12月7日発売の『911DAYS』Vol.42でプレゼントします。どんなものがあるかはお楽しみに。で、ええと、上にも書きましたが、スペースセーバータイヤのポンプ殿は、厳正なる職権乱用の結果、不肖ワタシのタルガに配属され、ゲリラ的パンクに日々備えておりますので、ゴメンナサイであります。