ポルセキ新聞ポルシェ写真DEしりとり「リップスポイラー」

更新日: 2014年05月30日

【関】最近、めちゃくちゃ天気がよくて、なんかこうポルシェで旅にでも出たくなりますねェ。ポルシェで旅。6月6日発売の『911DAYS』Vol.56の巻頭特集は、『ポルシェ・グランドツーリング・ダイアリーズⅡ ～ポルシェを駆って旅に出よう～』です。これを読めば、ポルシェでどこか遠くまで旅に出たくなること間違いなし！　ぜひ、6月6日は全国主要書店で！

　と、そんなウキウキワクワクなポルシェでの旅に出るときに、重要なのが意外にもポルシェの空力装備。高速道路を何百kmもカッ飛んで行くんですから、そりゃ空力がしっかりしていないとかなりコワイことも起きますゆえ。

　あれはそう、ワタシがドイツに取材で行ったときのことです。

　お借りした964の車速感応式リアスポイラーが故障してしまい、格納されたままウンともスンとも出て来ないという状態になってしまいました。ま、こんなちっぽけなの出なくても変わんねェだろ、とタカをくくっていざアウトバーンへ。するとどうでしょう。200km/hを超えた辺りから、お尻がムズムズ。

　250km/h時点では、Noooooooooooooooooooooooooooooooッ～～～!!!!!　

　もはや完全にお尻が浮いた感じとなり、直進性を保とうとハンドルを軽く左に当てるとお尻も左へ。右に当てるとお尻も右に、という今思い出しても身の毛もよだつ直ドリ的状態に陥ってしまいました。ワオオオ！　どうなってんの！

　そんならスピード落とせばいいじゃん、とお思いでしょう。ワタシだってそうしたかったんです。でも、そのときは3台で連なって走っており、先頭について行かないと目的地すら分からない状況だったわけで。泣きながら必死に食らい付いていったというわけです。ああ、ワタシが死ぬとしたら、ここドイツだなと思いながら。

　964のあの小さな可動式リアスポイラー、ちゃんと効いていますので、みなさん、そこんとこヨロシクです。

　で、スポイラー。ポルシェのスポイラーは、歴代このようにしっかり効くものしか付いておりません。そのスポイラーをさらに進化させた「リップスポイラー」が、991ターボ系に装備されました。その名も“ポルシェ・アクティブ・エアロダイナミクス”。ようは可変フロントスポイラーですな。フロントリップが速度や走行目的に応じて3段階に変化するというコレ。説明すると長くなるんで、詳しくは『911DAYS』Vol.54、かVol.55を参照してください。ちなみに、写真は“ハイパフォーマンスモード”。もっとも攻撃的なイケイケモードです。

　これからの季節、6月6日発売の『911DAYS』Vol.56を読んで、ポルシェで旅に出かけてみてくださいマセ。

　ということで、今回の答えは「リップスポイラー」。次回は「ら」です。

　写真提供はいつものポルシェジャパンでございます。