ポルシェニュースポルシェカレラカップジャパン 2009 第9戦(鈴鹿) レースレポート

更新日: 2009年10月05日

ポルシェカレラカップジャパン(以下PCCJ)2009シリーズを締めくくる最終ラウンドがいよいよ10月3(土)、4日(日)に開催された。
まずは、3日(土)の決勝から。
多くの観衆がかたずを呑んで見守る緊張のスタートシーンでは、4番グリッドの#16マイケル･キム(B)が若干出遅れたものの上位陣は順当にスタートを切る。
そんな中1コーナーにトップで進入したのは、ポールポジションの#92中村嘉宏(A)。#8清水康弘(A)も2番手で後を追うが、オープニングラップを終了した時点で#92中村(A)と#8清水(A)の差は1.2秒に広がる。

また、クラスBのチャンピオンを狙う#16マイケル(B)は、130Rで前を行く#7海宝善昭(B)をパスしクラストップへと浮上。
さらに、シリーズポイント争いをしている#55水谷晃(B)も8番手スタートながら2周目、3周目で#5高見沢一吉(B)と#7海宝(B)をオーバーテイクし、すぐさまクラス2位までポジションアップ果たした。しかし、限界ギリギリの走りをしていた#55水谷(B)は、#7海宝(B)を抜いた直後にフラットスポットを作るトラブルを抱えてしまったようで、その後はペースアップが図れない。
結局、これが原因で6周目のヘアピン立ち上がりで一度はかわした#5高見沢(B)に抜き返され、クラス3番手までポジションダウンしてしまった。

一方、注目のトップ争いのは3周目に#8清水(A)が2'10.894のファステストラップを叩き出し、#92中村(A)との差をコンマ8秒まで詰めてきた。
だが、このレースの勝利に燃える#92中村(A)も2分11秒前半のタイムで踏ん張り必死に#8清水(A)の追撃を逃れる。両者のバトルは最終ラップまでテールトゥノーズの状態が続いたものの、結局オーバーテイクには至らずそのまま#92中村(A)がトップでフィニッシュ。
レース後、#92中村(A)は「厳しいレースでしたけど何とか踏ん張れました」と、満面の笑みを浮かべた。

惜しくも2位に終わりながらもダブルヘッダー方式により翌日の最終戦ではポールポジションからのスタートになる#8清水(A)は、「明日は勝ってチャンピオンを決めたい」とコメントを残した。
一方クラスBでは、「スタートはちょっと失敗したけどうまく挽回できました」と、#16マイケル(B)が完勝し、「いいバトルができた」という#5高見沢(B)が嬉しい初の2位を獲得。3位には#55水谷(B)が入った。
そして、勝負の行方はいよいよ最終戦第10戦で決する。

■第9戦決勝結果
Pos.　Car#　Driver　Class　Car　Name　Gap
1 92 中村嘉宏 A PROMODET 997CUP 21'56.508
2 8 清水康弘 A ART TASTE CUP 0.253
3 88 塙翔 A GARMIN PORSCHE 10.906
4 16 Michael Kim B Metavision DRP 27.585
5 5 高見沢一吉 B 高見沢整骨院OSSOポルシェ 40.310
6 55 水谷晃 B DIRECTION997DRP 43.677
7 9 小林賢二 A こばやし歯科･坂東ポルシェ 46.181
8 21 一ツ山康 B Hitotsuyama GT3 46.516
9 13 吉田基良 A PROVA-ENG997CUP 47.824
10 54 天本昌呉 B BABIE'S 997 DRP 48.498
11 2 桜井澄夫 B アーテック GT-3 49.940
12 38 浜野彰彦 B テクニカルメイトGT3 Cup 51.625
13 3 世戸竜児 A アリコ･インタークルーGT3 56.621
14 6 中山良明 A DRP　997 CUP 1'15.562
15 72 江本玄 B AKIRA RACING 1'28.238
16 27 都筑善雄 A ZENT 997 CUP 1'42.109
17 10 石原将光 B ダイヤマンゴーポルシェ 1LAP
18 7 海宝善昭 B アーテックタカラ樹脂　GT3 1LAP