ポルシェニュースDFIエンジンのRSスパイダーがデビューウィン

更新日: 2008年07月30日

ALMS(アメリカン･ル･マン･シリーズ)を戦うRSスパイダーは7月19日、DFI採用のニューエンジンを搭載してレースに挑んだ第6戦ミッドオハイオにおいて、参戦するLMP2クラスでデビューウィンを飾った。

今回、優勝したRSスパイダーに搭載されたニュー3.4リッターV8エンジンは、DFIの採用で耐久レースに有利な低燃費を実現。その上で10000rpm回転を超える高回転化が可能となったことにより、ピークパワーはこれまでの476psから27psアップの503psを発生し、最大トルクも37.7kgm/7500rpmから39.2kgm/8500rpmへと向上している。

RSスパイダーのドライバー2人

モータースポーツ開発部門を率いるディーター･シュタインハウザー氏は、｢ニューエンジンは、レースが途中何回も中断されるアクシデントでDFI本来の実力を完全には発揮できなかったにもかかわらず、完璧なデビューを飾った｣と、喜びの弁を語った。

DFIエンジンのポテンシャルを大いに証明したレース展開で総合優勝の期待も掛かるRSスパイダー。次戦ALMS第7戦は8月9日、ウィスコンシン州エルクハートレイクで開催される。

ニューDFI3.4リッターV8エンジン

■ALMS第6戦オハイオ州ミッドオハイオ

【レース総合結果】
1. ヴェルナー/ルール組(ドイツ/ドイツ)、アウディR10(LMP1)、111周
2. ピロ/カペッロ組(イタリア/イタリア)、アウディR10(LMP1)、111周
3. ベルンハルト/デュマ組(ドイツ/フランス)、ポルシェRSスパイダー(LMP2)、111周
4. ブラバム/シャープ組(オーストラリア/米国)、アキュラARX-01B(LMP2)、111周
5. フェルナンデス/ディアス組(メキシコ/メキシコ)、アキュラARX -01-B(LMP2)、111周
6. マーセン/ロング組(ドイツ/米国)、ポルシェ RSスパイダー(LMP2)、111周
7. ダイソン/スミス組(米国/イギリス)、ポルシェ RSスパイダー(LMP2)、111周
8. ライツィンガー/フランキッティ組(米国/イギリス)、ポルシェRSスパイダー(LMP2)、111周
9. ミュラー/ファンバッハー組(ドイツ/ドイツ)、フェラーリF430 GT(GT2)、104周
10. ファン･オーバービーク/ピレ組(米国/フランス)、ポルシェ911 GT3 RSR(GT2)、104周

【ポイント順位】
●ドライバー(LMP2クラス)
1. ティモ･ベルンハルト、ロマン･デュマ(ポルシェ)122ポイント
2. デイビット･ブラバム、スコット･シャープ(アキュラ)94ポイント
3. サシャ･マーセン、パトリック･ロング(ポルシェ)62ポイント
4. ブッチ･ライツィンガー、マリノ･フランキッティ(ポルシェ)58ポイント
5. クリス･ダイソン、ガイ･スミス(ポルシェ)51ポイント

●マニュファクチュアラー(LMP2クラス)- エンジン部門
1. ポルシェ、122ポイント
2. アキュラ、105ポイント

●マニュファクチュアラー(LMP2クラス)- シャシー部門
1. ポルシェ、122ポイント
2. アキュラ、105ポイント

●チーム(LMP2クラス)
1. ペンスキーレーシング(ポルシェ)122ポイント
2. ハイクロフト･レーシング(アキュラ)、96ポイント
3. ダイソンレーシング(ポルシェ)、68ポイント

●ドライバー(GT2クラス)
1. イェルク･ベルクマイスター、ヴォルフ･ヘンツラー(ポルシェ)101ポイント
2. ドミニク･ファルンバッハー、ディルク･ミュラー(フェラーリ)97ポイント
3. ヨハネス･ファン･オーバービーク、パトリック･ピレ(ポルシェ)78ポイント

●マニュファクチュアラー(GT2クラス)
1. ポルシェ、118ポイント
2. フェラーリ、109ポイント

●チーム(GT2クラス)
1. フライングリザード･モータースポーツ(ポルシェ)118ポイント
2. ターフェル･レーシング(フェラーリ)103ポイント