気ままなポルセキ新聞

ポルシェなお便り

更新日:2004年9月7日

私と夫の旅の楽しみを乗せてくれるのがポルシェ

 私の夫は以前スカイラインGT-Rに乗っていました。

 忘れもしません。2004年2月29日朝6時頃、突然自宅駐車場から姿を消しました。悪夢から目覚めない人のように、声も出ぬままあちこちを探し回りましたが見つからず、まさか……自分に降りかかるはずがないと思っていた……盗難に遭ったことに気づきました。夫はおもちゃを取られた子供のようにショックを受けていました。私もたくさんの思い出があったので、悲しく落ち込んでいました。

 夫はこの悲しみ、悔しさをどう乗り越えるのだろうと悩んだ私の心痛をよそに、早速、若い頃からの憧れであったポルシェを宝物にしました。1978年式の古いポルシェです。はじめに見たときは「どうするの? こんなボロ車」と思うほどツヤもなくヒーターもきかず、外観は白の車体に赤字でCarreraと書いてあり、ホイールも赤で「自分の歳を考えーよ……」と思っていました。

 でも、買った店の人に「見るたびにきれいになって行きますね」と言われるくらい磨いて磨いて。エンジンルームも新車のようになっています。車の底までもぐり込んで磨いています。仕事の合間に恋人に会うように会いに行っているようです。

 相変わらずヒーターもクーラーもきかず、ワイパーかければハの字に交わって慌てるありさまですが、私と夫の旅の楽しみを乗せてくれる愛車です。

 9月の富士をとても楽しみにしています。私たちを見たら声をかけてください。夫も大喜びです。夫は上六、都ホテル大阪B1のとうふ料理と会席料理の店で料理長をしております。和食の好きな方はぜひお友達になってポルシェのうんちく仲間になって下さい。きっととっておきのご馳走作ると思います。

洋子

セ/すごくいいお話を聞かせていただきました。洋子さんとご主人の温かなポルシェライフが目に浮かんできます。ワタシの理想のポルシェライフですね。9月11日、富士スピードウェイでお待ちしております。ワタシをはじめ、編集部スタッフを見かけたら、ぜひお声をかけてください。