気ままなポルセキ新聞

連載 読者細野さんのポルシェドレスアップへの道

その8.FISCOを終えて、新たなチューニングを思いついた

更新日:2003年6月2

あまたいる強豪たちを押さえて快走につぐ快走かと思いきや、なかなか現実は思い通りに行きません。FISCO走行を終えたRSZは、新たな領域“オールマイティ系チューニング”へと向かいそうな、そんな気配です。

細野正人(ほそのまさひと)
60年生まれの43歳。東京都中野区在住。渋谷の恵比寿で、コンピューターのソフト開発をしている会社を経営。根っからの東京っ子。奥さんと二人暮しで子供はいない。ポルシェを買ったのは、RSZへと進化させた96年式993カレラTipが初めて。

 参加50台は団子状態で本気モードに。サントリーコーナーをどうにか抜けて……、「アッ! 新型Zが抜いて行く!」。こりゃやばい! いくらTipでも新型Zに負けたら、ポルシェ乗りの面汚しになってしまう。毎日鍛えた「左足ブレーキ」を駆使してどうにか追いつき、100Rに突入。しかし、タイヤが……。早くも限界か? ヘアピンコーナーを立ち上がると、国産車改が次々と「RSZ」を抜いていく! これは私のドラテクがないのか? Tipの限界なのか? タイヤの限界か? そんなことはどうでもいい。こうなりゃTip仲間にだけはパスされたくない。できる限りがんばりました。

 ダンロップコーナーで友達のM3に簡単にパスされ、最終コーナーではフェラーリのバカッ速さに付いていけず。シフトをさらに2速に下げてもスグに3速へアップしちゃうので、ベタ踏みしても最終コーナーの坂道を登りません。

 そして、FISCOの約1.5kmのストレート。また2速に落とし、アクセルをベタ踏みで約225km/hマーク! しかし、このストレートでは225km/hなんて止まっているのと同じ。次々に、GT-Rやスープラ改にぶち抜かれていきます(悲)。第1コーナーも、高速道路のETCのゲート同様、限界までブレーキを我慢しようと思いましたが、やっぱり根性がなく、200m看板ぐらいからブレーキ。すぐさま必死に2速に落とそうとするのですが、頭ののいいTip君は回転数を下げないと、シフトがダウンしてくれません。とにかくブレーキでスピードと回転数を下げて、シフトダウン……。

 こんなことの繰り返しで、なんとか30分のスピード走行会は終わりました。

 私のタイムは、友人が計ってくれて2分12秒(情けない)。ちなみに、テクニカルのTさん(元レーサー)は、「RSZ」で2分フラット! のさすがのタイムをたたき出しました! GIIIのTipで、2分フラットはなかなかのものです。

 ということで、サーキット走行にも目覚めた私は、家内の涙ながらの「レースなんかやめて! 離婚よ!」の言葉を一生懸命説得して、次回に備えることにしました。ハハ。まず目標は、街中もTipで楽しく走れて渋滞もなんのその。見た目も目立ち、サーキットもそこそこのタイムで走れるオールマイティ系「RSZ」の完成に向けて動き出しました。

 早速、FISCOの次の日に、テクニカルメイトさんにお邪魔し、タイヤをADVANネオバAD07とaprさんのタコ足を発注。最終コーナーの登り坂対策と直線対策は、GT EVOバナナウィングを外すことと、ドッカンターボ並みの直線の加速を得るために、「ナイトラス・オキサイド・システム」を検討中です(笑)。

 もちろん、大きなダクトをリアバンパー両サイドに開けて熱の逃げ場を作り、リアのナンバープレートまわりを切り取って網を張り、その上にナンバープレートを付けるという、自慢のタコ足を見せびらかすことも忘れずに行います(笑)。

 当面の目標は、自分ドライブして2分5秒を目指します。

 また車載ビデオがあまりにも楽しかったので「RSZ」のHPを立ち上げ、そこで仲間たちとビデオ鑑賞が出来るように、ただ今HPを必死に製作中です。HPも、世界にひとつしかない素晴らしいものを創ることを目標にがんばります!

PS 今回の走行で1kg痩せました。ハァァァ、疲れた……。