
その6.でもって、その他いろいろの整備です
エンジン、トランスミッションをチェック&メンテナンスして終わり、ということになるはずもなく、橋本さんの930ターボとのロングラン・メンテナンスは続きます。
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橋本美昭(はしもと・よしあき) |

エンジン、トランスミッションと来て、お次はクラッチです。
930ターボを買って2ヶ月が過ぎた頃、その日は突然やって来ました。交差点で止まろうと1速へシフトダウン。すると、突然ガラガラ音がして、すごい振動に襲われました。原因は、レリ−ズベアリングがグリス切れを起こし、錆びてバラバラに成って鋼球が飛び出すという、世にも恐ろしいものでした。やはり5年のブランクは大きいようです。クラッチを踏んだ時のゴリゴリ感は、クルマからのサインだったのです。まだポル知識の乏しかった頃の私はどうすることもできず、専門店に修理に出すことになりました。その時初めて知ったのですが、クラッチまわりのパ−ツの重たいこと! 特にカバ−は10kg以上あります。まるで漬け物石のよう。F/Wやディスクを含めると、17kg以上になります。これで、マイルドな乗り味を演出しているのでしょう。その後、やはりこの重さが苦になったので、トランスミッションを修理した時に軽量(カバ−5kg、ディスク1.5kg)の物に交換し、現在もこれを使っています。
問題は足まわりでした。
高速域で左右にフラつき、それ以上怖くて踏めないというのが最初の状態だったのです。最高速150km/hといったところ。最大の原因は、一度も変えてないタイヤでした(カチカチ、ひび割れ状態)。5年間ほとんど動いてないので、フラットスポットもできているかも? ということで、タイヤを変えてみると乗り味激変し、ロ−ドノイズも静かになりました。それでもまだ安定性に欠けるので、専門店に足まわりのオ−バ−ホ−ルに出すことに。
作業メニュ−は、ガイディングア−ム、アブソ−バ−4本交換と車高調整、アライメント調整で、フロントはショ−ト加工したストラットにオーバーホール済みダンパ−、リアは純正の一番ハ−ドタイプにしました。その後4年位はこの仕様で走りましたが、今度はリアがふらつくように。リアハブまわりをバラしてびっくり。ハブベアリングのシ−ルが劣化して水分が進入し、ベアリングが錆びてガタが出ていたのです。ガタだけなら、タ−ボの場合増し締めで直るらしいのですが、錆びていてはベアリングとシ−ルを変えるしかない。ベアリングを外すツ−ルも持ってないので、三度目の専門店行きとあいなりました。
サ−キット走行も増え、物足りなさを感じ始めてもいたので、リアアブソ−バ−をショ−ト加工とハ−ドタイプにオーバーホールした物に交換して少し車高を下げました。その後、ロ−ルが気になったので、今度はト−ションバ−を強化タイプに変更。もう少し車高を下げ、アライメントも見直しました。この仕様で、今に至ります。
ブレ−キは特に不満はなく、純正のまま部品交換のみ。パットも同じく。でも意外なところが壊れてしまいました。それは、ハンドブレ−キの引き代。これが急に増えたのです。原因は、劣化によりシュ−にひびが入り剥がれ落ちたため、ブレ−キロ−タ−との間に隙間ができてしまったこと。その上、バラバラになったシュ−がロ−タ−に噛み込み、シュ−の当たり面がひび割れていました。これにより、リアロ−タ−左右とシュ−左右を4ヶ交換しました。
あとは、エアコン。今はエアコン(正式にはク−ラ−)のパ−ツが一切ないんです。最初はそれなりに冷えてはいたのですが、ホ−スが劣化により破れてしまいました。とりあえず、劣化のひどいところを切り取り、パイプで引き直しガスを入れてみました。が、しばらくするとまた別のところが破れてしまう。これは何かあると思い、調べてみるとエバボレ−タ−内のエキスパンションバルブの詰まりにより、ホ−スの内圧が上がりすぎて破損してしまっていたのです。考えられる原因は、長い間使用しないとエアコンオイルが固まり、そのカスが内部を循環して経路の一番細いエキスパンションバルブを詰まらせるのだと思います。こうなるとフルオーバーホールか新品にするしかなく、高額な出費となってしまいます。
これは悩みました。
結果、ない方が軽量化(計25キロ)にもなるので、全て外してしまいました。なにせタ−ボの場合、エアコン使用時にはかなり加速が鈍くなるのです。0−400m加速で1秒遅くなるデ−タもあるぐらい、エンジンに掛かる負担も大きいのですから。そのお荷物を、年間数回しか使用しないということもありますしね。
次回は、外装のお話です。