ポルセキ新聞 ポルシェお宝自慢！第11回　マルティニ・ポルシェ

更新日: 2009年03月18日

【関】ええと、今回はワタクシ自らの投稿であります。「お宝自慢」というよりは、「めっけもの自慢」となりますが、お付き合いをば。

　この間、名古屋地区で行われたチューニングカーの祭典「名古屋オートトレンドショー2009」へ、お遊びついで、いや仕事で行ったときのこと。こういうイベントって、ホンモノの展示車両のほかに、ミニチュアカーなんかもたくさん販売しているんですよね。で、ワタシは大の好きモノですゆえ、ズラリ並んだミニチュアカーを上から下まで右へ左へジックリジロジロウロウロ、「おお」とか「こいつは」などと独り言を言いながら物色しておりました。いいヤツないかな、ポルシェのミニチュアカー、ウホホ、ってなもんですな。

　そッれにしても、欲しくなるミニチュアカーはたくさんありますね。911DAYS Vol.35で徹底解剖したマルティニ74年911カレラRSRターボのほか、マルティニ935ターボなど、マニア垂涎のモデルがアチコチに散見されるような状況。スーパーカーブームでポルシェの洗礼を受けたワタシにとって、マルティニカラーはそれはそれは特別な色であります。文句なしにカッコイイ！　しびれるほどカッコイイ!!　これぞポルシェの色なのであります!!!　ハアハア。なにせ後にマルティニカラーを纏ったWRCのランチア・デルタを見たとき、「おいおい、それは違うだろ！」とひとり憤慨していたほどですから。

　ええと、話が横道にそれました。
　そこかしこで見つけたヨダレモノのポルシェのミニチュアカーたちですが、なんですね、欲しいヤツはいかんせん高い！　往々にしてプレミアム価格が付いており、1/43スケールモデルでも数万円のものもあるよう具合。……ううむ、これはアカンがや。と、うな垂れたその視線の先にあったのが、ゴミの山、いや宝の山。

　ボロッちいダンボール箱の中には、どこかに欠陥のあるボディをむき出しにしたミニチュアカーたちが、ガチャガチャとつまれていました。ワタシがそこにフラフラと吸い寄せられていくと、目に留まったのは裏返しになった1台のモデル。もしかして、という予感は、そのミニカーを手に取りひっくり返して、ウワオという喜びに変わりました。

　マルティニポルシェじゃん！

　へ!?　どこが？　という声は聞こえませんよ。ボロボロで色もかすれておりますが、これはたしかにマルティニカラー。だって、「MARTINI RACING」って、なんとなく読めますから。とはいえ、ベースはRSRターボや935のようなレーシング911ではなく、市販930ターボですな。サンルーフもあるし。

　とにかく、ホクホクで編集部に帰ってきて眺めていると、別の編集部のKが、「なんスか、それ、拾ったんスか」だって。バーロー、買ったんだよ、買ったの。

「うへェ、タダじゃないんスか」

　と、あくまでもバカにしやがるんで言ってやりましたよ。マルティニポルシェをナメてもらっちゃ困るゼ、と。

「ンじゃ、50円スね」

　ワタシャ、モノを知らんヤツは困るのォといった大人の態度で振り返り、ワン、ツー、スリー、とタイミングを計りつつこうキメました。

「バーロー、200円だて」

• 第13回　ポルシェなテーボー（Table）
• 第12回　ポルシェデザインのオーデコロン
• 第11回　マルティニ・ポルシェ
• 第10回　アディダスとのコラボスニーカー
• 第9回　我が家のポルシェ博物館
• 第8回　愛車の油絵を描いてもらいました
• 第7回　KENWOODとPORSCHE KREMER RACING TEAMのダブルネーム腕時計
• 第6回　サッカーチームのユニフォーム
• 第5回　画家「坂本 健」作の愛車の油絵
• 第4回　『LIVE FAST DIE YOUNG』のDVD
• 第3回　ワンオフ「ポルシェタイル」
• 第2回　自作「ポルシェ置き時計」
• 第1回　僕んちのミニカー棚

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