ポルシェバカ一代世紀末、オレンジ号はこんなにお金がかかっていた!!

更新日: 2000年12月21日

最近、財布の中身が寂しい。私の奥様のご機嫌がすこぶる悪し。
　21世紀前にオレンジ号の請求書でも見直してみようかなと思い、本誌創刊準備から今まで（12月半ばまで）、オレンジ号のメンテナンスにかかった費用を算出してみました。そしたら、う……。

　……気を取り直して、まずはとにかく、その請求書の束を日記風にご紹介したいと思います。あくまでも手元に請求書が残っていて金額のはっきりしているもののみです。オイル交換や簡単なメンテナンスにかかったものは、奥様の顔色を伺わずに私の財布からだまって出て行っていますので、明記していません。
　さて、実際、約半年間でどのくらいの維持費が掛かったのでしょう。

【７月17日】

エンジンオーバーホール終了。最高馬力241psを記録する。
走行距離／68,642キロ
とってもハッピーな気分。オレンジ号元気一杯です。

＜費用＞ 703,500円（エンジンオーバーホール代） 147,000円（コンピューターセッティング代）

エンジンは予想どおりパワーアップした

【７月19日】

九州殴り込みツアー中オイル漏れ発覚！なにかイヤな感じ。エンジンオーバーホールしてなぜオイル漏れするの。

＜費用＞ 50,000円（スターターモーター交換、オイルプレッシャースイッチ交換）

漏れたオイルが垂れて、ここで光っている

【９月26日】

930カップ準備のためブレーキディスクローター、ブレーキフルード、ミッションオイル交換。まあ、順調。でも、オイル漏れしている。

＜費用＞ 102,000円（ブレーキディスクローター、ブレーキフルード、ミッションオイル交換）

【10月１日】

落下物を轢く。フロアパネル、ガソリンタンクに傷・凹みができてしまった。そして、命も危なかったみたい。落下物のバカヤロー。若干Ａアームも曲がる。

【10月１7日】

LSD交換のため岡山ATSへ。ミッションオイルから金属片発見。

【10月30日】

ミッションオーバーホールのため工場へ。

【11月2日】

LSD再度入れ直し終了。

＜費用＞ 140,800円（LSD入れ替えのみの工賃）

ここにLSDが入っている

【11月3日】

東京方面に向かう途中の原因不明の失速とオイル漏れ

【11月8日】

ミッションオーバーホール、オイル漏れ、電装関係修理終了。

＜交換パーツ＞シンクロハブ、オイルプレッシャースイッチ、ＤＭＥリレー、デスビローター、プラグ、ヒーターケーブル、スピードセンサー＜費用＞ 184,700円（1速シンクロハブ交換、電装系交換部品＆工賃）

【11月14日】

コンピューター本体交換、リセッティング。電装関係すべて変えたが結局直らず、コンピューター本体まで交換。現車合わせのセッティングを施し、ようやく完成。

＜費用＞ 40,000円（中古コンピューター） 84,000円（コンピューターリセッティング代）

この中古コンピューターを探すのに四苦八苦しました

【11月27日】

１､２速にしかギアが入らなくなり、再度ミッションを開けることに。ベアリングの破片がミッションの中で遊んでいたのが原因だった。

復活したトランスミッション

【12月12日】

オイル漏れ個所発見。原因はオイルホースの劣化だった。これで完璧にオイル漏れ完治。

＜費用＞ 4,300円（オイルホース交換）

結局、オイルホース劣化がオイル漏れの原因だった

【12月20日】

オルタネーター死亡。あおりをくらいバッテリーも同時に死亡か!? 費用は未定。

〔費用合計〕 1,456,300円！

　と、知らず知らずのうちに、こんなにお金を掛けてしまっていた……。140万って……アナタ。

　84年生まれの老体に鞭打つように、チューニングしてサーキット走行につぐサーキット走行。16年の歳月を、一線のスポーツカーとして頑張ってきた我が愛車オレンジ号だったのに……。
　エンジンだけパワフルにしてしまったら、これまでギリギリのところで踏ん張っていた故障しそうな個所が、堪えきれずに次々に壊れるのも致し方ないかな、と……。
　そう思うしかない、今日この頃です。
　はぁぁぁ……。