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ポルシェバカ一代 壊れても壊れても修理して前回で走らせるオレンジ号の巻

 

更新日: 2001年03月14日


さて、このパーツはなんでしょう? 
そうです、あの悪名高き「スタッドボルト」です。
なんとコレ、オレンジ号から出てきちゃったんです。はぁぁぁ……。
3月3日のひな祭り。編集部関が娘の成長を祝い、本誌も第1便が印刷屋から送られて「ホッ」とゆっくり過ぎていくこの日。月日が過ぎるのは早いもので、エンジンオーバーホール後走行10,000キロを刻み、工場へ遊びに行くついでに入庫させました。
「いつもの1万キロ点検お願い」なんて、軽いノリです。
それからしばらく経った5日の夕方。至急連絡が欲しい旨の電話が編集部に入ったと、私の携帯電話へ連絡がありました。私はもう点検が終わったから取りに来てね、という内容だろうと思い、高速道路移動中に携帯から気軽に連絡をしました。
「もしもし、どうも日比野です」
「あのさ、重大なことが起こっちゃったんだけど……」
「え? なになに(ドキドキ)」
「タペットカバーを外した時にさ、ポロッとスタッドボルトが落ちてきちゃたんだよね。はは」
ぎょえぇぇぇぇ……!!
「ウソでしょ!?(ウソであってくれェえええ)」と言った瞬間、目の前真っ暗になりました。
「今すぐそっちへ行きます……」
そう言うのが、やっとでした。
スタッドボルトが折れた原因は、エンジン熱だと思われます。
エキゾースト側のスタッドボルトが、熱により白く焼けています。それに、スタッドボルトが折れた個所のシリンダーヘッドには、圧縮漏れの後がしっかり付いていました。
結局、スタッドボルトを変えることにしたのですが、これは要するに、エンジンをオーバーホールするのと同じことです。また、エンジンオーバーホールをすることになるとは……。
ポルシェジャパンに部品を発注すると、エキゾースト側のスタッドボルトは対策品になっていました。
その部品をよく見ると、993用(!)のものです。
ということは、964までエキゾースト側のスタッドボルトは折れる可能性があるということです(!!)。
知りませんでした。驚きです。
スタッドボルトが抜けたり折れたりするのは、SCまでじゃなかったのかァ! バーロー!!
と怒ったところで、今回はとりあえずお終いです。はぁぁぁ……。

エンジンをまたまた 下ろすことになってしまった…… 上が問題のスタッドボルト。 熱で真っ白になっている。 下が、993用の対策品スタッドボルト。
本来、スタッドボルトはこのように黒い
  シリンダーヘッドに注目。 スタッドボルトが折れたために 排気漏れを起こしていたことは、下のシリンダーヘッドの○印を見れば一目瞭然。
上のものと比較して黒ずんでいるのが分かる
 

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